ペットの歯磨きを忘れないで
2021.07
生活環境の向上により、ペットも人間と同様に長生きをする長寿社会になっています。ペットに元気で長生きをして貰うためには、お口の健康を保つための歯磨きがとても大切です。お口の中の衛生が保てないと、口臭がひどくなり虫歯で歯が抜けて食事が取れなくなります。また、歯垢が原因の歯肉炎が進むと顎の骨が溶けていきます。

お散歩などと同様に歯磨きも、生活習慣に組み込む事をお勧めします。かかりつけの動物病院やペットショップで、ペット用の歯ブラシや歯磨き粉が購入できます。歯磨きは、歯が生え始めた乳歯の頃から始めましょう。歯磨きの習慣が無いまま大人になったペットは、歯磨きを嫌がります。その場合は無理強いをせず、ガーゼに歯磨き粉をつけて優しく歯を磨いてください。スティック状やガム状の歯周病予防グッズも、各種販売されています。

定期的に歯磨きをしていても、歯垢は溜まります。動物病院で検診の際に、歯も見てもらいましょう。ひどい場合は、歯垢の除去が必要となります。歯垢の除去には全身麻酔を伴いますので、高齢のペットは治療ができない場合もあります。歯磨きをしなかったために、歯が悪くなりまともに食事を摂れないようになってからでは、ペットが可哀そうです。

ペットが高齢になっても元気で暮らせるように、ペットの毎日の歯磨きを忘れずにしてあげてください。ペットの歯磨きは、飼い主の責任です。